私自身も体験したのですが、トイレのドアラッチが、経年劣化により内部のスプリング、ラッチ連動
部品が折れ、ドアが開かなくなり、中に閉じ込められました。
季節が夏であったこと、個室内に窓が有ったこと、家人が家にいたこと、(ですが声が届くまで時間
を要しましたが、)知り合いの大工さんとの連携が直ぐ取れ、しかも近くに居たこと、全てが幸運でした
が、救出(!!)までには2時間近くを要しました。
大工さんによると、同様の案件は意外と多いとの事でした。
そこで、「ドア閉じ込め」で調べてみますと、同様の事故は非常に多く、屋内トイレ、風呂等では、条
件が悪いと非常に深刻で、死亡事故まで発生しております。
この「ドア閉じ込め」は、高齢化、独居世帯の加速度的増加、建物の高気密化が進む中で、今後
益々深刻になる事は明らかです。
にも拘らず、「早めにドアラッチを交換しましょう」とは言うものの、「閉じ込めが起きない『ドアラッチ』」
は存在していない状況です。
本発明は、経年劣化により内部のスプリング、ラッチ接続金具等が折れると、従来品とは逆に、ロッ
ク機能が失われるものです。これにより、上記の様な「ドア閉じ込め事故を0」にする事が出来ます!
また、下記にご説明致します様に、現代社会の抱える様々な課題、問題解決にも、有効な構造、特
徴を有しております。
更に、
コロナウィルスが蔓延し、日常のウィルス対策が脆弱な事が浮き彫りに成りました。これからはウィルスとの共存が叫ばれる中、ドアノブに触れずにドアを開閉、ロックできる仕組みは、医療・介護施設、商業施設ばかりではなく、オフィス、住宅、公共施設、トイレ等にまで広く要求される様になりました。
スイングドアと併用する事で、ドアノブに手を触れることなく開閉、ロックを可能になります。スイングドアを片開きにする事で、大幅な設備変更することなく、上述の様々な場所、用途でのウィルス対策に有用です。
最後までご覧頂き、商品化等のご検討を頂ければ幸いです。
1. バネで扉内部から押し出した回転するギア形状の歯車(ラッチ)と、柱側の1つの歯車状の凸部が噛み合うことで、ドアを所定の場所で係止(保持)します。また、歯車にプレート片を挟み込み、動きを止める事で、ロックします。
2. バネ、あるいはその他の内部部品が、経年劣化、地震等の災害による抗力など、何らかの理由により破損した場合、ギア形状の回転するラッチは、ドア内部に入り込む事で、ドアの保持、ロックは解除されます。
①全体斜視図 ②全体正面図 ③全体平面図+ギア(ラッチ)の動き ④ギア(ラッチ)ロック機構 ⑤回転ギア(ラッチ)部品 ⑥ラッチ係止部品 ⑦設置状態斜視図
ドア閉じ込め事故の多くは、経年劣化や外部抗力によって、ドアラッチ押し出し機構の部品が破損し、ドアラッチがドアラッチ受けから引き出せなくなる事で起こります。
本考案は、上記の「構造」の項で述べた通り、部品が何らかの理由で破損した場合、ドアラッチがドア内部側に潜り込むことで、ドアが係止あるいはロック状態から解放され、「ドア閉じ込め事故をゼロ」にすることが可能になります。
災害による「ドア閉じ込め」を減らし、脱出、救出を容易にします。
「ドア閉じ込め」の主な原因には、「ドア部品の破損」と「ドアの歪み」が有ります。
「ドア部品の破損」で、ドアが解放する事は、前項1で述べました。
他の「ドアの歪み」に関して説明させて頂きます。
本考案のドアの係止は、上記の「構造」の②③⑥で分かる通り、回転するラッチが、柱側の係止部品に直交して押し当てられ噛み合う事で起こります。
ドアが歪んだ場合、この押圧のバランスは崩れるものの直交係止状態は保持されますが、ラッチ自体が回転し、ドア内部に潜り込む構造になっているため、「ラッチが歪みで動作不能に陥り、ラッチ受けに取り残され、閉じ込められる事での閉じ込め」は有りません。脱出、救出を容易にします。
※但し、ドア構造がドア枠、建物構造と大きく干渉する場合はその限りではありません。
本考案はギア形状のラッチがバネで外側に押圧され回転しながら、ドア枠からドア係止部品まで、密着して静かに滑り込んで噛み合い、所定の位置で係止する構造ですので、ドアの開閉は、ドアを軽く押し引きするだけで可能になるのが、1つの大きな特徴です。
ドアラッチをラッチ受けから引き出すため、ドアノブをひねり回したり、押し下げたりの操作が不要です。
手元操作が単純かつ省力で開閉可能なので、高齢者、要介護者、要介助者等に優しいバリアフリー機構です。
開閉動作が上記で述べました通り、非常にスムーズですし、ロック、ロック解除も構造図④のプレートをギア型のラッチに差し込む、単純な回転運動です。
また、全体の機構が非常にシンプルですので、様々なカスタマイズに容易に対応可能です。ドアクローザー(オープナー)、ドアロック機構、ドアラッチ等をモーター連動で稼働させる等、スマートキー、スマートハウスにも対応可能です。
上記4でも申し上げましたが、シンプル、スムーズな機構であるので、様々な用途にカスタマイズ可能です。
扉の開閉からロック機構までの全てをIoT化させることが可能です。
構造図をご覧いただいてご理解頂けると思いますが、非常に部品数が少なく、かつ複雑で特殊な部品や、部品加工、複雑な組み立ても無いので、特殊な部材、加工設備、技術も不要です。
開発も含め、製造コストを安くする事が可能です。
また、量産も容易です。
全てのプッシュ・プル型のドアで対応出来ます。
勿論、既存のラッチ機構との交換も可能です。
また、「ラッチ係止部品」は、柱に穴あけ加工が不要なので、穴あけ加工が難しい場所、素材にも設置が可能です。
ドアノブに触れることなく、ドアの開閉、固定、ロックが出来るので、ウィルス、感染症対策に非常に有用です。スイングドアとの併用で室内外から押すのみで開閉出来ます。これからはオフィス、住宅、公共施設、トイレ等々と様々な場所、用途で必要とされると思います。
スムーズな開閉とラッチ機構の動きがご理解頂けると思います。
最後までご覧頂き、有難う御座いました。
以上、宜しくお願い申し上げます。